2015.11.03 Tue

Bangladesh

post: 高木舞人

9月にバングラディッシュの首都ダッカを訪れました。バングラディッシュは北と東西の三方はインド、南東部はミャンマーと国境を接し、北海道の約2倍の面積に1億5千万人が暮らす、世界でも最も人口密度の高い国です。(都市国家を除く)

インフラの整備状況(交通・電気・水道など)が十分でなく、慢性的な「大渋滞」が都市部では発生しており、乗用車・バスだけでなくCNG(小型タクシー)、リキシャ(人力車)であふれる路上は、信号もほとんどないため、朝から深夜まで常にけたたましいクラクションが鳴り響いていました。車のバンパーやミラーが破損しても修理しないが、クラクションだけはすぐに修理するとのこと。

フェリーの待ち時間のため36時間かかっていた物流を数十分に短縮したバングラデシュ・ジャムナ橋(日本のODA)は100タカ紙幣札に絵柄として採用されており、日本に対して非常に良い印象を持っていると伺いました。

滞在期間中は現地のエンジニア・アーキテクト・コンサルタントおよび行政との打合せで朝から夜までみっちりと予定が入っていたため、ほとんど観光らしい観光もできませんでしたが、アメリカの建築家ルイス・I・カーンが設計し、完成まで内戦を挟み23年を費やした国会議事堂を、少しだけ見学できました。

人工の湖畔に佇む幾何学的な国会議事堂は、豊かで・時に災いをもたらすこの国の自然と人々の強い意思を象徴しているように感じました。また、外壁の雨だれ防止用にわずかに勾配をつけた大理石の目地など、大胆で幾何学的な造形と繊細なデティールのコントラストが印象的でした。ただ、祝日のため中を見学することが叶わなかったことが非常に心残りでしたが・・・

経済的に決して裕福とはいえず、貧困問題、医療・福祉、インフラ、教育など抱える課題も多い国ですが、別れ際の空港で「あと数年以内で、この国は飛躍的に成長するでしょう」と、建設中の高層ビル群をまっすぐに見つめながら、話してくれた現地の友人のコメントと偉大な詩人タゴールの言葉を心に、熱気と混沌に満ちた国バングラディッシュを後にしました。

 

「ただ水を眺めているだけでは海をわたることなどできない」(タゴール)
“You can’t cross the sea merely by standing and staring at the water.” – Rabindranath Tagore

 

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